私は人生を諦める事を諦めました。
私にとって、自分の人生など、本当にどうでも良い物だと思っていたのです。
それなのに、なぜ人生を諦める事を諦めたと言うと、30歳を過ぎた私は、私が死ぬまで生きるだろうという事を、理解してしまったからです。
人生を諦める事を諦めた私は、人生を長期的な目線で見るようになっていきました。
死ぬタイミングなんて自分では選べない
高校を卒業し、無職期間が長かった私は、26歳に初就職しました。
選んだ仕事は適当、採用される可能性の高い介護の仕事でした。
私は26歳で、老人ホームに初就職したのです。
3年ほどで病んで辞めてしまいましたが、職場には、後期高齢者の方がたくさんいました。
たった3年という期間でしたが、何人もの方がお亡くなりになっていったのです。
私は思いました。
「死ぬタイミングなど、簡単には選ぶことはできない。死とは自然の成り行きなのだ」と。
長生きなんてしたくないという気持ちは非常に分かる
世の中には「長生きなんてしたくない」と思っている人が大勢いるのは知っていますし、私もそのうちの一人でした。
そして、老人をひとくくりの蔑称として「老害」などと言う言葉を率先して使う当時の私。
私は、私が老人になるだろうという目線など、持ち合わせていませんでした。
60歳までに死にたい、と思っている人へ
あなたに質問があります。
もしあなたが60歳までに死にたいと思っているとしましょう。
その場合、あなたは59歳の最終日、60歳の誕生日前日に「はい、死のう」と言って死ねるのでしょうか。
普通では、ありえないわけです。
日々を適当に生きると後悔する
私は30歳まで、それこそクソ適当に生きてきました。
本当に適当です。
健康なんてどうでもいいのでタバコも吸い酒も飲み、食事もインスタントばかり。
一年365日あったら350回以上はパチンコ屋に行く日々。
自堕落な生活をしていれば、医者に関わる機会など、ほとんど無いものです。
そんな生活をしていたある日、気付いたら私の歯が1本折れてしまいました。
痛みが無かったため、私は歯が折れた事を、あまり気にもとめませんでした。
そのまま「歯医者に行くのは面倒だ」という気持ちで、折れた歯を放置してしまったのです。
その数年後、歯が根本から割れ、完全に使い物にならなくなってしまいました。
私は20代にして、歯を1本失ったのです。
長期的な目線で大欠損をした
お金があればインプラントという選択もあったかもしれません。
ですが、そんなお金もない私は折れた左右の歯も大きく削ってしまう事になるブリッジという治療をする事にしました。
私は若くして、折れた歯と、その左右の歯、合計3本の歯の健康を、同時に失ったと言えるでしょう。
失った歯は、前歯です。
私が口を開いた時、他人から見られる上の前歯の3本は、もう、自分の物では無いのです。
歯の健康は全身の健康
実際、口の中の健康状態は全身の健康に密接に関わっています。
歯周病は糖尿病や心臓病、さらには認知症のリスクをも高めることが知られています。
人生を長期的に見た場合、歯が健康であることは、食事を食べるためにかなり重要です。
噛む力が弱くなると、食事の内容が偏り、食べられなくなるものも多くなるでしょう。
そうなると、体全体の健康を損ない、さらなる病気の原因となり得ます。
私は「歯医者が行くのが面倒だ」という理由で、全身の健康を失ったと言っても過言では無いでしょう。
あなたも私も死ぬまで生きる
私もあなたも、どうせ死ぬまで生きるんです。
それならば、少しでも後悔しない人生を歩む事をオススメします。
自己再発見の11STEP、その4、人生を諦める事を諦める
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